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刑事とJK
第80章 終わりへの始まり
「あー静かに静かにー」
長谷川が手を叩くと、声は止んだ
「とりあえず皆には、この不法入国者たちについての情報を少しでも掴んでもらいたい。
俺からは以上だ」
長谷川は席に着いた
「情報を掴んだら、いち早く私たちに伝えてね。
勝手に行動したりしたらダメだよ?」
中島はじっと斉藤を見た
…何でこっち見んだよ…?
「じゃあ、詳細は今から配るプリントを見てね。
とりあえず解散っ」
しまりのない終わり方で、会議は一旦終了した
「十数人も外国人がうろうろして、見つからないってのは不思議っすね」
シゲはボソッと呟いた
「確かにそうだな…
普通に歩いてたら、観光旅行か何かに思われて
結構目立つと思うんだが…」
藤野はプリントを2つに折り畳んだ
「犯罪組織の人間なら、それくらいなんとか出来るだろ」
南は置いてあった紙コップの水を飲み干す
「…そうだな」
とりあえず今日は、もう帰宅することにした