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刑事とJK
第80章 終わりへの始まり
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「それじゃあこれから会議を開くよ、礼っ」
中島の声に合わせ、全員が礼をする
長谷川とアンソニーも、中島の隣で同じようにした
着席出来たのを確認し、
中島が話を切り出した
「もう知ってる人もいると思うけど
今回の会議は、アメリカから入って来た不法入国者についてだ」
中島はゴホンと咳ばらいし
「本来、私たちはあまり介入しない話題だが
その入国者が犯罪組織に関係しているらしい。長谷川ちゃんどうぞ」
「えーっと…このことは、
アメリカで捕まえた犯罪組織の一人の供述により得た情報だ。
実際、日本の地元の漁師からも、
見たことのない船が浜辺に着いたとの目撃証言がある」
すると電気が消され、
前にあるホワイトボードに画像が映しだされた
どうやら、その船の実際の写真のようだ
「見ての通り、船はかなりの大型。
もうこの船は浜に捨ててあるも同然で
もしかしたら入国者たちは日本にずっと留まる気かもしれない…。
とりあえずここまでで何か質問は?」
すると、南が手を挙げて立ち上がった
「入国者の人数は特定出来てませんか?」
「十数名だと見積もっている。確かな人数はわからない」
次に藤野が手を挙げて立った
「船に積まれていたものは?」
「人数分の食料と、大きな木箱が多数。
恐らく銃器などを運んでいたものだと思われる」
その瞬間、皆がざわめきだした
「…」
斉藤はただ黙って話を聞いていた