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刑事とJK
第83章 仲間
―――――――――――
「ぷはー、寿命縮んだー」
吉川は冷や汗を拭った
「全員いますか?」
シゲは人数を確認した
シゲ、南、藤野、吉川、真理子、源十郎、飛鳥、岩崎
以上8名が、無事パーク内に入り込むことに成功した
「管理塔は…こっちか」
南は、長谷川からもらった地図を片手に進んだ
辺りは暗く、人を認識出来ても、それが誰なのかということまではわからない
しかし、意外とすんなり管理塔の扉まで辿り着けた
「開けるぞ」
南がドアノブを回した瞬間、バンッと扉が勢いよく開いた
驚いて飛びのき、間を置こうとした途端、
中から何人も犯人が襲い掛かってきた
その手にはナイフが握られている
「くっ…」
南は一人を投げ飛ばし、率先して管理塔の奥へ進んで行った
「南…一人じゃ危ない!!」
藤野も南を追い掛けるように管理塔へ入って行った
「泰輔…!!」
敵がどれだけ待ち構えているかわからないところに藤野が飛び込んで行き、
真理子も付いて行こうとした
「真理子!!」
しかし、源十郎に呼び止められた
「私たちが任されたことは岩崎さんの護衛。
自分の任務を遂行させんか」
「…父さん
…ごめんなさい、わかったわ」
真理子と源十郎は、岩崎を守るようにして管理塔へ入って行った
「嘉山君、吉川さん、早く入らなきゃ!!」
「安心して、飛鳥ちゃんは俺が守るからっ」
「そんなこと聞いてないし、しかもほとんど犯人いないじゃん!!」
吉川は渋々、管理塔に入って行った
「嘉山君も、ほら」
「だって、怖いじゃないっすか…」
「後で、殴るよ?」
「行きます!!
行きます!!」
シゲは飛鳥と吉川を抜かして走って行った