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刑事とJK
第84章 ミッション
ここで井上は思い出した
あ、この男どっかで見たことあると思えば…
おチビを誘拐した時に、建物の外にいた刑事じゃんかよ
ま、向こうは俺のことを覚えてねーみたいだけどな(俺その時覆面被ってたし)
「千花…誰なのこいつは…?」
シゲは井上を睨みつけたまま、千花に尋ねた
「この方は誘かぃ…」
ギロリと鋭い目で井上が睨んでくる
「…し、射撃がお上手な…知り合いにございます…」
井上はニコリ
「射撃?」
「ああそうだ、おチビと久しぶりに会えて嬉しかったんだよ、なーおチビ?」
おチビおチビとこの人は…
「そ、そうでございますね…」
千花は顔を引き攣らせながら笑った
「…」
シゲは納得いかないようだったが、ここでシゲに電話が掛かってきた
「…もしもし?」
〈嘉山?
俺だ、吉川だ〉
「吉川さん?
どうしたんっすか?」
〈実はお前ら3人にお願いがあんだよ〉
「お前"ら"?」
シゲは、井上と千花と自分を指差した
この…3人?
〈ああ、かくかくしかじかで、
"舞台・プラネタリウム"ってところに鍵を探しに行ってほしいんだ〉
「この3人で!!?」
〈そうだ。
じゃ、時間ないから切るぞ?
困ったことがあったらまた電話掛けてきな〉
「今困ってますよ〈ブツン〉…!!!
切られた…」
シゲは井上を見た
思わず溜め息が漏れる
「…よく、聞いて…」