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刑事とJK
第84章 ミッション


―――――――――――



「それじゃ…だれが"食堂"に向かうかだね」




岩崎は腕を組んだまま、今いるメンバーの顔を見回した



今管理室にいるのは、岩崎、南、藤野、真理子、源十郎、飛鳥、吉川だった




ただ、岩崎は管理室で操作を――そして、真理子と源十郎はその護衛をしないといけないので
この3人はここを離れることが出来ない




「俺、行きます」




南が自分から名乗り出た





「ほんとかい?
でも…一人は危ないからねぇ…」




「じゃあ、あたしも行く!!」



飛鳥はパッと手を挙げた





「…。
君は…ここに残っとこう…」





「な、何で?」




「女の子が…危ないよ」



「せ…千花ちゃんは舞台の方に向かったのに
あたしはダメなの!?」



「…」



岩崎としては複雑な心境だった


大切な姪っ子が危険な目に遭うのは、どうしても避けたかったのだ





「飛鳥はここにいろ」



南もそう言った




「え…な、何で…?
南まで…あ、あたしってそんなに足手まといなわけ!!?」





何となく



いつも無力な自分が嫌いだった…



やっと、みんなの役に立てるのかと思ったのに…




正直…悲しい







「そういう意味じゃなくて…飛鳥が心配なんだよ…」





…悲しい





「もし、何かあったら…どうするんだ…?」





…悲しいけど…





愛されてるのかな…







「…わかった…」





悔しそうな顔をしながらも、飛鳥は承知した




「それじゃ、代わりに俺が行こうかな」




藤野がフンッと体を伸ばした




「泰輔…大丈夫なのん?」


真理子が不安げな表情を見せる




「もう大丈夫だ!!」




ニカッと笑ってみせた





「よし、じゃあ南君と藤野君に行ってもらおうかぁ」



「はい!!」




南と藤野は、"食堂"へ向かって行った









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