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刑事とJK
第11章 やっぱり好き


ゆうひは洗いものを済ませると、
斉藤の横に座った



























『「あのさぁ…』」



二人はハモった


『あ…』


「わり…何?」


『いや、そっちから…』








また沈黙が続く







「じゃあオレから…
あの…学校、楽しいか?」



『うん、楽しいよ
ねぇ、ちゃんと友達出来たよ…
あんたのおかげ…』



「そりゃよかった。
ってか、お前はもともと友達いたって
…で…
その学校で…好きな奴できた…
らしいじゃねぇか」




斉藤はゆうひの目を見て
しゃべることが出来なかった


だからじっと
机についた傷痕だけを見ていた





『…学校で?』



「…ああ」





『何それ、いないよ』


だってあたしの好きな人は…




「えっ、いない!?」



『うん』



ゆうひはきっぱりと答えた




斉藤はゆうひからゆっくりと目を落とし、
片手で顔を覆った





津森の奴…ガセネタ言いやがったなぁ…




ってか、なんでオレ、
ホッとしてんだ?




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