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第2章 パーティー

パパ達の元へ戻るとしばらくして今回のパーティーの主役である、廣瀬家具の社長が拍手と共に登場した。

「本日はご多忙の中、皆様にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。この度、廣瀬家具代表取締役に就任しました、廣瀬優斗です」

社長と言えばうちのパパくらいか、もっと上の人が多い。
中には若い人もいるけど、この人はなかなか衝撃的。

髪の毛だって茶髪だし。
目鼻立ちはすっきりとまとまっていて、20代の半ばくらいに見える社長は結構な男前だった。
さっきまで、村上を見ては騒いでいたご令嬢たちは今度はこの社長に色めき立ってる。

その歳で大手の輸入家具メーカーの社長ってだけでも価値は高いのに、さらにそこに顔がいいってこればそうなるのも分かる。

そんなことを考えながら社長を見ていると、

「ん?」

目があった気がした。

その時、舌打ちをしたような音が聞こえたけど。隣を見れば変わらず涼しい顔をしていたので、それこそ気のせいだろうと思う。
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