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マイバトラー
第2章 パーティー
段々あたしもムキになってしまう。
全く意味が分からないあたしに、村上は呆れたようで。
「もういいです」
「だからなんなの?さっきから村上意味分かんない!」
「お仕置きですね」
ちょっと待ってよ。なんであたしが悪い感じになってんの。
どちらかと言えば無理矢理キスして、わけの分からないこと言う村上にこそお仕置きが必要だよ!
「ほんと意味わかんな…いっ!!」
いきなり首筋にキスを落とされびくりと体を震わせてしまう。
「意味が分かってないお嬢様にお仕置きです」
耳元で囁くからゾクゾクする。
ぐるりと向きを逆にされ、今度はうなじに舌を這わせる。
「やだ!こんな、とこでっ!…痛っ!」
チクリとした痛みが一瞬走った。
「ここでなければいいんですね?では屋敷に戻ったらたっぷりお仕置きをして差し上げましょう」
その言葉に思い切り振り返る。
村上の顔はすっごく意地悪な微笑みを浮かべていて。
とてもじゃないけど『そう言う意味じゃない』とは言えなかった。
「さぁ、戻りましょう」
いつもの最上級の笑顔。
もう意味がわからないけど、いつもの村上に戻ったからよしとしよう。