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宮殿への道
第1章 入学
「ではまず、この学院のルールを説明します。皆さんもご存じのように、2年見習い生、2年お世話係の、計4年で卒業です。  
卒業後は、次期王様の王妃、あるいは側近。王様のご兄弟、そのほか宮殿貴族様との結婚、側近となります。結婚にふさわしい女性になるための訓練期間が今日からの2年間です。」


長い長い説明の後、教室に残ったのは半分を大きく下回る8人だった。
美夏。なんのとりえもない女の子。特に夢もなく、なんとなく過ごすだけの日々。入学許可証が届いた時から答えは決まっていた。
「残った8人の諸君。君たちはやる気があるとみなし、見習い生として扱う。では、残った理由を端から答えなさい。」
「27番」
「はい。」
立ち上がり、順番に答える。
理由はこうだった。
お金もなく、この先どうしようもないから。
王妃になりたいから。
皆、美夏と同じく、この道しか選択肢がないという人間ばかりだった。
「次」
美夏はビクリと怯む。目が合うだけで驚くほど迫力がある。
「はい。私は、何のとりえも夢もありません。でも変わりたいです。今までの自分から変わりたいです。だからここに残りました。」
「座れ。」
30人いたころの対応とは似ても似つかず、8人とも戸惑いの色が隠せない。
「理由は分かった。では正式にこの学院の見習い生としてスタートするための準備に移ろう。」
そう言うと、四隅に立っていた女性と同じ格好をした女性が4人教室に入ってきた。
初めにいた4人とともに美夏たちの前に並んだ。
「この8人は、あなたたちの世話係だ。訓練の手助けをしてくれる。」
8人は深くお辞儀をし、見習い生のとなりについた。

「よし。ではこれから全身脱毛を行う。」
世話係たちは8脚の椅子を残し、あとの不要な机と椅子を片付けはじめた。

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