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呟きたい
第2章 性格云々①
「あ、初めて瑞希についてだよ」
「本当ですか? なんて?」
「……瑞希が当初よりずっと落ち着いて素直な子になってしまい不覚、だって」
「不覚て……」
「段々可愛くなってるってことでいいんじゃない?」
「顎に手をかけながら云わないで下さい」
「前は口調も悪かったよね」
「誰のせいで直されたと……」
「でもさ、瑞希が落ち着いてきてると同時に、僕も優しくなってない?」
「なってません」
「即答、ね」
「なってませんよ。どこが……」
「あれ? 今、迷ったね」
「迷ってないですよ!」
「素直じゃないなぁ」
「素直じゃなくていいんです」
「わかったよ。続いてのお便りは、類沢の性格につ破り捨てようか」
「せめて最後まで読んでください。言い切る前に自己完結ですか」
「僕は瑞希のさえ聞けたら後はどうでもいいからさ」
「……」
「なんで赤いの?」
「暑いからです」
「今何月だと思ってるの?」
「……11月です」