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呟きたい
第2章 性格云々①

 「どこまでも玩具の癒しは誰なのか作者自身わからなくなってきている、と」

 「確かに」

 「あ、雛谷帰った?」

 「帰ったみたいですよ、授業あるって」

 「ふーん。瑞希はいいんだ」

 「え? 行っていいんですか!」

 「ダメ」

 「ですよね……」

 「で、癒し系?」

 「あぁ、始めはアカでしたよね」

 「紅乃木には無理でしょ」

 「それから……雛谷先生に移ったんじゃ?」

 「あれが癒しならこの世には癒ししかいないよね」

 「今は誰ですかね」

 「さあ? 僕の中では瑞希だけど」

 「俺のどこが……」

 「よく泣くし、顔赤らめるし、拗ねるし、笑うし」

 「癒し系……てか子供?」

 「そう、そんな感じ」

 「そんな感じじゃないですよ! なに嬉しそうに喋ってんですか」

 「いいじゃん、別に」

 「……」

 「ナニ?」

 「やっぱりガク」

 「違います」

 「似てますよ」

 「それは片桐ちゃんがファンなだけ。良い迷惑だよ」

 「えー……あの人に似てるっていうのは褒め言葉だと思いますがね」

 「なら瑞希はハイ」

 「云わないで下さい。違いますから」

 「でしょ? だから僕も違うよ」

 「そう……なのかな」

 「今の癒しね、仁野さんかな」

 「あー、そうですね。俺は嫌いだけど、あの人出ると和みます」

 「瑞希、うしろ」

 「え?」

 「瑞希のバカっ! こんなところで類沢先生と逢い引き?」

 「何で殴ってんだよ、お前は! 授業中だろ、どっか行け」

 「あんたこそどうなのよっ。類沢先生の独り占めは許さないんだから!」

 「……癒し、ねぇ」

 「類沢先生、眺めてないでどうにか」

 「やだ」

 「っ……早く出てけ有紗! 先生が聞いたことない言葉使ったぞ」

 「やだだって。かーわいい♪」

 「あ……もしかして癒しは」

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