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呟きたい
第3章 設定に関して②

「あ、そうだ。類沢先生。前に聞い」
「あはははっ」
「え、なにが?」
「あはは……これ、面白いねぇ」
「人の話聞く気ありますか……」
「え? ナニ?」
「いえ、そっちこそ」
「あぁ、これ。片桐ちゃんの友達から来たみたい」
「手紙?」
「中見てみて」
「えと、……"いつも更新お疲れ様! ネット越しだけど"省略しますね」
「うまく本名をかわしたね」
「当たり前ですよ」
「それで?」
「あ、はい。"前から思ってたけど、類沢先生って響きが「類様先生!」って聞こえてならな"っく……」
「それ、本当かな」
「類様って……どこぞの韓流スターじゃないんだから」
「ね、瑞希云ってみなよ」
「え?……ええ!」
「いつものと一字変えるだけだよ」
「意味が違うって!」
「瑞希?」
「……」
「……」
「……類、様先生?……っああ、もう、いやだっこれ!」
「あはははっ、本当にやるとは」
「あんたがやれって云ったんだよ!」
「いいね、これ。今度からこう呼んでもらおうか」
「いやに決まっ」
「ね、みずなん」
「はい?」
「続き、読んだ?」
「続き? "因みに瑞希のことを類様先生が呼ぶ時は「みずなん☆」と脳内へんか"迷惑だよっ!」
「その子はなにを求めてるんだろうね」
「お、俺は嫌ですからね」
「みずなん?」
「瑞希でお願いします……」
「はは、いいよ」
「類様先生……」
「え?」
「あっ……」
「板についちゃった?」
「まさか! ちゃんと類様先生って……違う、類沢先生です!」
「この手紙の主は大喜びかもね」
「二度と云いませんから」
「知ってる」
「……」
「?」
「あぁ……くそ」
「ナニ?」
「なんでもないです」

