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呟きたい
第4章 ホストについて①

 「雅のモデルについて」

 「なんてこと……」

 「いや、僕も気になるんだけどさ」

 「やっぱりあのアーティストですか?」

 「それは違うんじゃない?」

 「ホスト……ホスト……モデル?」

 「正解は、一輝さん」

 「あぁー! 夜王の」

 「誰?」

 「知らないとは言わせませんよ」

 「まぁ、僕に似てる人か」

 「似てるかなぁ」

 「似てないの?」

 「オーラで云ったら五分五分?」

 「ナニソレ」

 「じぁ、俺は松岡さんで」

 「それはない」

 「はっや」

 「背的にもない」

 「見下ろさないで下さい……そんなこと言ったら類沢さんだって百九十じゃ、ありすぎじゃないですか!」

 「僕は、オーラが似てるんだろ?」

 「……」

 「……」

 「……俺はオーラすら似てないんですね」

 「似てたら似合わないよ」

 「え、あ、はぁ」

 「ちなみにホストの店の名前を考えるのが大変なんだって」

 「シエラは俺、好きです」

 「なんだっけ? 初めはシークレットガーデンにしようとしてたんだよね」

 「長すぎて止めましたよね」

 「秘密の花園……良いと思うけど」

 「まぁ、作者が一番好きな曲の名前ですからね」

 「あぁ、そうだね」

 「あとはバニラ」

 「それはない」

 「ないですよね」

 「あからさますぎ」

 「確かに。類沢さんなら何てつけます?」

 「ルフナ」

 「え?」

 「ルフナ」

 「なんでですかっ」

 「僕が好きな葉っぱ」

 「……なんか、類沢さんて茶葉ありきですね」

 「紅茶もお茶も人生に必要なものだからね」

 「ホストクラブ、ルフナ」

 「瑞希は?」

 「俺だったら……」

 「カモミール」

 「茶葉から離れてください」

 「カンヤム・カンニャム」

 「ええ?」

 「ダージリンみたいに香りが強い紅茶の茶葉だよ」

 「紅茶から離れてください」

 「あぁ、そっか。さんぴん茶」

 「誰が来るんですか」

 「じゃあ、ジャスミン」

 「それ、良いですね」

 「ようこそ、ジャスミン」

 「やっぱり変です」

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