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呟きたい
第4章 ホストについて①
「瑞希は滑舌悪いの好き?」
「いきなりなんですかっ」
「たとえば、『ダメ』を『らめ』とか」
「本当にいきなりなんなんですかっ。というか類沢さんに似合わなすぎです」
「それはそうだよ。いや、瑞希がそういう風に喋ったら面白いのかなぁって」
「片桐さんが?」
「いや、僕が」
「はい?」
「試しに云ってみて」
「絶対イヤです。大体言葉責めは好きくないじゃないですか」
「瑞希が?」
「片桐さんが!」
「ま、いいから」
「なにがいいんだ……」
「……」
「……ら……いや、これおかしいでしょう?」
「たまには好きなことさせてやんないと」
「俺にそこまで言わせたいですか」
「あぁ……そうか。言わせればいいんだ」
「なに考えてるんですか」
「次の楽しみにとっておくよ」
「次なんてないです」
「なんで真っ赤なの?」
「寒いんですよっ!」
「カイロあったからあげる」
「誰のですか……」
「さぁ?」