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呟きたい
第5章 振り返れ2012
「よう」
「名前くらい云いなよ圭吾」
「アカが言ってくれるからいいかなって」
「有紗もいるんだけどー!」
「え?」
「なんで!」
「圭吾酷すぎ。なんで!じゃないでしょ。私だって瑞希の親友なの」
「いやいやいやいや」
「みぃずきに失礼」
「なにこの扱い……年末くらい輪に入れてくれたっていいじゃない!」
「じゃあ、ほらあれだ。後で蕎麦食べる時に呼んであげるから」
「私クラスで浮いてる女子かよ!」
「……」
「……あぁ」
「あぁじゃないしっ。圭吾も黙んないでよ! 私本当に可哀想な子になってるじゃん! ふざけんなっ」
「熱くなるなよ……猪年はまだだ」
「誰が猪よ」
「お前ら、ここにきた目的思い出せ」
「新年の挨拶?」
「有紗、気が早い」
「流石、猪」
「ぶっ飛ばすわよ」
「年末の挨拶だよ!!!」
「主に十二月が大変だった哲です」
「いきなり重いな」
「多分、一月位まで大変なので、見守って下さい」
「次、有紗ー」
「え? 私? 2012年こそは類沢先生と付き合えますようにっ。みんな祈ってて下さいね」
「祈らなくていいからな」
「圭吾!」
「最後オレか? とにかく出番も少ない二カ月だったから、まぁ……来年は瑞希が幸せであればそれでいいかなぁ」
「優しいね、圭吾」
「やっぱり……やっぱり圭吾は瑞希を応援してるんだ」
「ちげーよ」
「違うよね」
「キャアアアアアッッ」
「だから、アカ! 年末くらい平和に済ませようぜ」
「これオモチャのナイフだけど」
「刃が引っ込むの?」
「多分」
「多分て……」
「いーい? こんなメンバーばっかだけど、私だけはまともだから来年もよろしくね!」
「お前が云うな」
「シャキッと締めろぉお!」
「続いては先生方!」
「誰?」
「嫌な予感しかしねぇ」