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第25章 そうだ、温泉に行こう。〈花海棠と鳳仙花〉

　気がつけば、服も下着も脱ぎ全裸で畳みに寝転がる。冷たい感触は火照った身体には、気持ちが良い。

「ここ、ガラス張りなんですよね。」

　意識してなかったのに、そんな事を言われて急に恥ずかしくなる。

「…は、恥ずかしいから…。ベッドに…連れていって…。」

「これだけ大きな旅館なら、防犯対策はしっかりしてると思いますよ？」

「そ、そうだけど…。」

　つつっ、と総一朗君の指が鎖骨から胸を通り乳首を刺激する。

「…あっ…。」

　身体が反応し、声を上げる。

「綺麗ですよ…沙矢子さん。」

　囁く声が、背中や腰をゾクゾクさせる。両手で乳房を揉まれ、時々さりげなく乳首を弄る。甘い刺激に、身悶える。

「は…んっ。」

　腰を浮かせ、脚に力が入る。

「…もっと、ご褒美下さい。」

　総一朗君も、服を脱ぎ全裸になる。

　痩せてるようで、しっかりとついている筋肉。目のやり場に困る位、総一朗君のモノが反応している。

　でも、ご褒美って…。

　身体を起こ、戸惑いながら手を差し出す。

　大きく起立した、男根をそっと擦る。それは、熱く存在をアピールする。
　指でカリをなぞり、太い竿の回りに浮いた血管に這わせる。

「…くっ、んっ…。」

　総一朗君が息を飲む。
　私が与える刺激に反応している。

「…舐めて、いい？」

　小さく頷くのを見て、ゆっくりと顔を埋める。

　竿に両手を添え、チロチロと尖端を舐める。すると、鈴口から透明の液が出てくる。
　少しだけ、しょっぱさを感じながら、舌でカリをなぞる。

「んっ、んんっ…。」

　総一朗君の反応や喘ぎ声が可愛くて、いつもより丁寧に愛撫する。

　総一朗君もフェラをしている私の髪を撫でる。

　カリを口に含み、強めに吸い付く。
　同時に舌で舐める。

「…はぁ…っ、っ。」

　上目遣いで、表情を見ると気持ちよさそうにしている。それが、嬉しい。

　頭を上下に揺らし、手で刺激を与える。

　すると、いきなり身体を起こされ仰向けにされる。

　総一朗君は少し乱暴に、私の脚を広げ指を舐めて蜜口に差し込む。
　とっくに、愛液で濡れた淫靡な口は難なく受け入れる。

「ああっ、んっ。」

　中指がGスポットを責め、刺激する。

　グチュグチュと部屋に響き渡る。

「…す、すごく、気持ちいいよ…。」

「僕も気持ち良かったですよ。」