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ここで待ってるから。
第25章 そうだ、温泉に行こう。〈花海棠と鳳仙花〉
〈鳳仙花の間:沙矢子さんと総一朗君〉
「それでは、お夕飯は十八時から東様の分と一緒に、隣の食事処に用意しておきます。また、その頃参りますので、それまでごゆるりとお過ごし下さい。」
中居さんは部屋を出ていく。
総一朗君はリビングにある、段差のある四畳ほどの畳のコーナーに寝転がる。
「流石に疲れたでしょう。運転、ご苦労様。」
荷物を整理して、お茶を淹れる。
総一朗君を見ると、手招きをしている。
「どうしたの?」
無言で頭をひょいっと上げている。
思わず笑ってしまう。側により、正座をして膝枕をする。
それに満足したのか目を閉じる。
優しく髪を撫で、子供にするように肩をトントン叩く。
「…僕はあまり、旅行なんか行かないのでこんな時間、どうやって過ごしたらいいかわからいんです。」
「でも、この前だって研修でホテルなんかに泊まって、仲間の人達と一緒だったんでしょう?」
「仲間と恋人とでは、時間の流れも使い方も違いますよ。」
恋人、と言われて少しだけ照れる。
嬉しいけど、なんだか恥ずかしくってくすぐったい。
「…沙矢子さんとなら、ずっとこうしていても苦痛じゃないけど。沙矢子さんが辛くなってしまいますよね。」
「私は大丈夫だから。」
「…じゃあ、今日がんばったご褒美下さい。」
うーん。ご褒美?
「肩、揉む?それとも、足のマッサージする?」
総一朗君は横向きから、仰向けになり手を伸ばす。私の首元に手を添え、静かに微笑む。
「キス、してください。」
手が頬を撫でる。
温かくて、気持ちがいい。
ツキが総一朗君に撫でられると、うっとりとして喉を鳴らす気持ちがわかる。
少し、躊躇いながらも身体を屈め、総一朗君の唇にキスをする。そっと、触れる唇は柔らかく甘い。顔を離し、総一朗君と見つめ合う。
お互い、何も言わなくても求めるものは一緒だった。
総一朗君は膝枕の態勢のまま、私のブラウスとキャミをたくし上げる。露になった、腹部に唇を寄せてきつく吸い付く。
あちらこちらに、キスマークを付ける。
私が離れないように、背中に腕を回しさりげなくブラのホックも外す。
「…っ、総一朗君…。」
抵抗するも、総一朗君と私の欲望は簡単には消せない。
身体は今すぐにでも、一つになりたがっている。
「それでは、お夕飯は十八時から東様の分と一緒に、隣の食事処に用意しておきます。また、その頃参りますので、それまでごゆるりとお過ごし下さい。」
中居さんは部屋を出ていく。
総一朗君はリビングにある、段差のある四畳ほどの畳のコーナーに寝転がる。
「流石に疲れたでしょう。運転、ご苦労様。」
荷物を整理して、お茶を淹れる。
総一朗君を見ると、手招きをしている。
「どうしたの?」
無言で頭をひょいっと上げている。
思わず笑ってしまう。側により、正座をして膝枕をする。
それに満足したのか目を閉じる。
優しく髪を撫で、子供にするように肩をトントン叩く。
「…僕はあまり、旅行なんか行かないのでこんな時間、どうやって過ごしたらいいかわからいんです。」
「でも、この前だって研修でホテルなんかに泊まって、仲間の人達と一緒だったんでしょう?」
「仲間と恋人とでは、時間の流れも使い方も違いますよ。」
恋人、と言われて少しだけ照れる。
嬉しいけど、なんだか恥ずかしくってくすぐったい。
「…沙矢子さんとなら、ずっとこうしていても苦痛じゃないけど。沙矢子さんが辛くなってしまいますよね。」
「私は大丈夫だから。」
「…じゃあ、今日がんばったご褒美下さい。」
うーん。ご褒美?
「肩、揉む?それとも、足のマッサージする?」
総一朗君は横向きから、仰向けになり手を伸ばす。私の首元に手を添え、静かに微笑む。
「キス、してください。」
手が頬を撫でる。
温かくて、気持ちがいい。
ツキが総一朗君に撫でられると、うっとりとして喉を鳴らす気持ちがわかる。
少し、躊躇いながらも身体を屈め、総一朗君の唇にキスをする。そっと、触れる唇は柔らかく甘い。顔を離し、総一朗君と見つめ合う。
お互い、何も言わなくても求めるものは一緒だった。
総一朗君は膝枕の態勢のまま、私のブラウスとキャミをたくし上げる。露になった、腹部に唇を寄せてきつく吸い付く。
あちらこちらに、キスマークを付ける。
私が離れないように、背中に腕を回しさりげなくブラのホックも外す。
「…っ、総一朗君…。」
抵抗するも、総一朗君と私の欲望は簡単には消せない。
身体は今すぐにでも、一つになりたがっている。