この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ここで待ってるから。
第25章 そうだ、温泉に行こう。〈花海棠と鳳仙花〉
〈鳳仙花の間:沙矢子さんと総一朗君〉



「それでは、お夕飯は十八時から東様の分と一緒に、隣の食事処に用意しておきます。また、その頃参りますので、それまでごゆるりとお過ごし下さい。」

 中居さんは部屋を出ていく。

 総一朗君はリビングにある、段差のある四畳ほどの畳のコーナーに寝転がる。

「流石に疲れたでしょう。運転、ご苦労様。」

 荷物を整理して、お茶を淹れる。
 総一朗君を見ると、手招きをしている。

「どうしたの?」

 無言で頭をひょいっと上げている。

 思わず笑ってしまう。側により、正座をして膝枕をする。

 それに満足したのか目を閉じる。

 優しく髪を撫で、子供にするように肩をトントン叩く。

「…僕はあまり、旅行なんか行かないのでこんな時間、どうやって過ごしたらいいかわからいんです。」

「でも、この前だって研修でホテルなんかに泊まって、仲間の人達と一緒だったんでしょう?」

「仲間と恋人とでは、時間の流れも使い方も違いますよ。」

 恋人、と言われて少しだけ照れる。

 嬉しいけど、なんだか恥ずかしくってくすぐったい。

「…沙矢子さんとなら、ずっとこうしていても苦痛じゃないけど。沙矢子さんが辛くなってしまいますよね。」

「私は大丈夫だから。」

「…じゃあ、今日がんばったご褒美下さい。」

 うーん。ご褒美?

「肩、揉む?それとも、足のマッサージする?」

 総一朗君は横向きから、仰向けになり手を伸ばす。私の首元に手を添え、静かに微笑む。

「キス、してください。」

 手が頬を撫でる。
 温かくて、気持ちがいい。

 ツキが総一朗君に撫でられると、うっとりとして喉を鳴らす気持ちがわかる。

 少し、躊躇いながらも身体を屈め、総一朗君の唇にキスをする。そっと、触れる唇は柔らかく甘い。顔を離し、総一朗君と見つめ合う。

 お互い、何も言わなくても求めるものは一緒だった。

 総一朗君は膝枕の態勢のまま、私のブラウスとキャミをたくし上げる。露になった、腹部に唇を寄せてきつく吸い付く。

 あちらこちらに、キスマークを付ける。

 私が離れないように、背中に腕を回しさりげなくブラのホックも外す。

「…っ、総一朗君…。」

 抵抗するも、総一朗君と私の欲望は簡単には消せない。

 身体は今すぐにでも、一つになりたがっている。
/205ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ