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ここで待ってるから。
第5章 快楽の一日。
 夏に腰を掴まれ、更に身体を落とし埋め込む。
 入ってしまえば身体が夏を覚え、優しく包み込む。熱いいきり立ったモノを奥に感じる。

 全てを受け入れると、背面騎乗の姿が鏡に映る。

「橙子さんねアソコに俺が入ってるの、見えますか?」

 クスクス笑い、私の脚を広げる。

「…ん、夏…恥ずかしいから…。」

「ダメですよ。俺の言うこと聞かないと。じゃないと深山さんとこに行かせない。今日はこのまま貴女を抱き潰しますよ…?」

 少しだけ、身体を動かされ奥にある快楽のスポットを刺激される。

「はぁっ…っ。あっ、あっ…んっ。」

「行かせたくないんだ…。」

 夏は私の背中に強くキスをする。

「本当は、行かせたくない。一日中、いやずっと橙子さんを独占したい…。」

 荒い息が首元にかかる。

「離したくない…。」

 夏の言葉が胸を熱くさせる。
 今、夏に抱かれているのはただ単に性欲を吐き出すために利用しているだけ。
 そこには、何もない。何も生まれない。
 夏は勘違いしている。
 昔、一緒に遊んでいたころに二人は戻れない。
 あの純粋に『好き』だった二人には戻れない。

 夏の突き上げる動きが激しくなる。
 その度に、卑猥な水音と喘ぎ声とベッドの軋む音が部屋を埋め尽くす。
 埋め込まれた先端は確実にポイントを狙い、子宮口にコツコツと当たる。

「橙子さん、橙子さん。ちゃんと見て。橙子さんの中に入ってる…奥まで入ってるよ…はぁっ…なんて、気持ちいいんだろう。」

 夏の余裕の無い喘ぎ声が身体を震わす。
 よがり声に刺激され、自分も腰を動かす。

「い、いやぁ。な、夏のおっきいよ…。ああっ、ああっん…もっと、突いて。奥まで、きて…。」

 腰を掴まれ、激しいピストンにそのうち身体が前のめりになり、バックの体位になる。
 シーツを鷲掴み、その大きさと摩擦される内側の快感に耐える。

 「はあっ、はぁっん、夏、夏。逝っちゃう…逝っちゃうよぉ…あああんっ!!」

「俺も、もう…はぁ、ああっ!!」

 快感を爆発させ、身体の奥からジワジワと絶頂を迎える。
 夏は抜き出し、自ら擦り私の背中に全てを吐き出す。



 シャワーを浴び、二人で裸のまま抱き合う。
 温もりに目を閉じる。

「橙子さん、俺の物になってよ…。」

 夏の呟きに答えることができない自分がいる。








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