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ここで待ってるから。
第8章 眺めの良い場所。
 車に戻り、二人は後部座席に入り激しく求め合う。

 重なり合う唇に、いやらしい水音と喘ぎが混ざり合う。舌を絡ませ、隅々までお互いに埋め込む。

 私のドレスの裾をたくし上げ、脚を広げその間に夏が入り込む。
 胸元もずらされ、二つの乳房は夏の手で揉まれ形を変えている。指先で乳首を摘み、引っ張る。

「いっ、いやっ…夏。乱暴に、しないで…。」

 軽い痛みの中に、気持ち良さがおり混ざる。いつもより、荒々しい動きに少し躊躇う。

「橙子さんが、悪いんですよ。俺をこんなに待たせるから…。俺、すごく我慢したんですから。少しは我慢して下さいね。」

 息を荒げ、乳首に吸い付き甘噛みをする。

「ああっ。あっ、んんっ…。」

 舌で転がされ、歯の感触にしびれ子宮の奥から快感が溢れる。蜜口から、トロトロと愛液が出てくるのがわかる。

 夏は私の脚を上げ、広げストッキングとショーツを脱がし花芯と蜜口をさらけ出す。
 後口まで液は垂れ、入り口がヒクつくのがわかる。

「橙子さんも、ずっと我慢してたんですね。」

 身体をずらし、夏の舌が花芯をくすぐる。

「いっ、ああっっん、な、夏っん。」

 舌の動きは怪しく彷徨い、時々吸い付かれ腰を浮かせる。夏の頭を押さえ、抵抗するがその気持ちよさに抗えず身体を快感の波にまかせる。

 舌先が蜜口に進入し、蜜を舐めとる。

「はぁっ…ああっ…うっ。」

「橙子さん、美味しいよ。」

 そんな事を言われて顔が赤くなる。
 目をきつく閉じ、眉をひそめる。いつも以上に身体が熱くなり、奥の方が疼いて欲望の炎が燃え上がる。

 夏は身体を私の方に戻し、覗き込む。

「橙子さん。橙子さんは俺の側にずっといて。」

 私は夏の真剣な瞳に吸いこまれる。

「橙子さんは俺にとって、明かり…。小さくて、両腕にすっぽり収まってしまうけど、それは眩しく光る道標。俺と一緒に歩いてね。そして、道を照らして。ずっと、ずっと一緒に…。」

 夏の言葉が私を包む。
 こんな、女のどこが好きなんだろうか。
 どうして、ズルい女をこんなに好きになってくれるんだろう。
 胸が痛い。
 涙がこぼれる。

「…夏。」

「俺は橙子さんを幸せにするからね。悲しませたりは絶対にしない。」

 夏は私の流した涙にキスをする。
 …気がつくとこんなに、夏を好きになっていた。




 


 
 
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