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セルフヌード
第4章 光と闇
「みーゆうっ」
「お母さん?!」
にわかに美優を呼んだ声。
先日の良にも優る衝撃を、美優に与えた。
「お母さんっ?何でっ?えっ、何で……電車で来たの?!」
「お化けでも出たみたいな顔しないで。一時間くらい電車に乗るわよ。良さんから聞いて、貴女がモデルをさせてもらったって。こちらのお嬢さんが嶋入さん?」
「こんにちは。初めまして。来て下さって有難うございます」
「初めまして。美優の母の、相田たえです。娘は昔から目立たない子でして……使ってやってもらって、有難うございます」
「いえっ、こちらこそ。どうしてもとお願いしたのを快く引き受けて下さって、本当に助かりました」
「立派に撮っていただいて……。美優、そう言えば雰囲気変わった?」
「そう?」
「表情が明るくなったわ。それに服。そんなの好きだったかしら」
「あ、これは誕生日に彼女にプレゼントしてもらって……」
「まぁぁっ」
たえの嵐のような謝辞が、なつみの気を余計にのみ込む。
美優がたえと母娘らしく再会を喜び合う間、なつみは客達と二言三言交わしていた。