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セルフヌード
第1章 秘密の快楽
「っ……」
なつみの優艶な指先が、美優のおとがいを持ち上げた。
目前にあるのは綺麗な顔。整った身体。
女性なら誰もが羨むものから出来ている、瑕疵なき美女だ。
こんな仕打ちを受けるために、セルフヌードを撮ってきたのではない。こんな女にからかわれ、遊ばれるくらいなら、ただ一度ここで跪いて絶縁を請った方がましだ。
「みゆさんの顎、好き」
「な、にを……」
「素人目なら分かんないだろうけど、顎の筋肉から何となく分かってたんだ。みゆさん、優しそうで可愛くて、笑うとえくぼが出来る人だって。顎が、そう言ってた」
「不細工でしょ。私は、みゆじゃないもの」
「じゃ、脱いで」
「っ……?!」
「脱ぎなよ。それだけ言うなら、脱いで、貴女がみゆさんじゃないって証明して」
「──……」
顎からくすぐったさがひいた。
なつみの尻が、便器の蓋に音もなく下りた。
美優の脳裏に、トイレに座ったフランス人形の絵が浮かぶ。