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セルフヌード
第1章 秘密の快楽
「みゆさん!」
「ちょっ、……やめて……」
「やっぱりみゆさんじゃんっ……やばいよ……何これ、本物だ。やだ、乳首可愛い……おへそも、うそ、太ももとかありえない!エロい……」
「ちがっ、人違──」
「ほくろ二つある。乳輪もここに、ほら、この血管の線に収まる大きさで、この辺はぷくっとしてるでしょ。みゆさん、でしょ?」
「──……。どう、して……」
「っ……」
なつみの手を振り払い、ベビーシートに両腕をつく。
胸に穴でも開けられたようだ。
総身に染み渡る氷水は、やはり青い。
「私の楽しみを、言いふらすの?」
「え、……」
「言いふらすんでしょ。ブスが裸の写真を晒して、コメントもらって喜んでるんだもの。面白いわよね、貴女のような美人からすれば。最高の見せ物ね。土下座ならするわ。金だってあるだけ持っていけば良い。だからお願い。バラさないで」
「みゆさん、……違っ、──」
なつみが何か言いかけた。
うるさい。うるさい。お前なんかに、他人の自尊心を踏み台にしてのうのうと生きる外見だけの人間なんかに、私のささやかな悦びなど理解出来まい。
胸の奥が激越していた。身体が熱を吐き出さんと、口舌を促す。導線を断った爆弾よろしく溢れ出る。