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セルフヌード
第8章 *最終章*セルフヌード
「やぁぁっ……もっ……ダメッ……」
銀白色の光が弾けた。唇がやおら塞がれて、半ば無理矢理起こされた。
蛇口のように劣情が溢れる潤みに、なつみの指が沈み込む。
キスが美優の総身を巡り、腹から恥丘へ下りてゆく。
ぴちゅっ…………
バイブレーターの先端は、クリトリスを外れていた。
だが、美優の身体は自涜を晒す行為の味をしめていた。
ひとりでに悶える腰を振り乱し、割れ目を奏でる指の動きに鳴き喘ぐ。
「ぅっ……ひっ……」
秘口を親指、アヌスを薬指が突き上げた。
なつみの舌先が愛液を連れて、二年の空疎を覚えた窪みに優って縮んだ秘境を潤してゆく。
「やぁっ……!ああんっ!んんっん!」
「痛い?」
「んっ……んんっ……」
力みたがる下半身を叱咤しながら、美優は首を横に振る。
「挿れてぇ……拡げて……あっ、ん……戻らなくなっちゃっ……うほど……ああっ!……」
二年前、なつみは美優をガラス細工よろしく扱っていた。良が何か気づくほどの変化が出ないように。
もう構わない。
良との子供を産み落とした美優の秘口は、なつみの指しか受けつけなくなっていた。なつみだけの知る臀部の秘境も、彼女が気遣わなくなるほど緩みきってしまえば良い。
秘口とアヌスを繋ぐ肉を、二本の指がもてあそぶ。近づいては離れ、離れては近づきを繰り返しながら、美優の腹と背を分ける壁をこねくり回す。
「やぁぁんっ……ああっ、ああっ……何これヤダやぁん!っ……っっ」
「美優、色っぽすぎるよ……自分で自分をいじって、穴、二つともどろどろになって私を咥え込んでる……すごい声」
「あっああっ!ダメッ……掴まないで……あああっっ……」
バイブレーターは床に転がり落ちていた。
何度も何度も潮汐波にさらわれて、はしたない飛沫をソファに散らした。
美優の喘ぐ源泉を、せめて間近で見ないでくれとせがんでも、なつみはキスをやめてくれない。