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セルフヌード
第2章 美しさという暴力
「どこもかも、まるみえだよ。美優。……君のここが泣いているのも、私の方がよく見えてる。本当にいやらしくて……犯したくなる身体だ」
「ゃっ、……こわい、……撮るだけ。……撮るだけに、して、……」
なつみの目に犯される。シャッターの切れる音にさえ、美優の秘口が蒸発していく。
被写体を見澄ます写真家の目だ。
美優は高貴な人形であり、高級な娼婦だ。
「私に見られて撮られるの、感じるんだね。美優、今までのモデルの子達より、ずっといやらしい顔してるよ。イキ顔みたい。……脚やばいよ。あんまりはしたないと変なもので塞ぐよ」
「ゃっ……はぁっ、はぁぁ……」
至近距離にレンズが迫る。
晦冥に浮かんだ美優の顔を、甘い体液に溺れた性器を、乳房を、臀部を、なつみは明暗の効果を頼って、一枚一枚撮ってゆく。
「はぁっ、はぁ、……」
なつみがプロの顔をといても、美優のロープはとかれなかった。
世にも美しい顔を見下ろし、おとがいを指先に持ち上げられるや、唇を深く塞がれた。
侵入してくるなつみの舌。
触れ合うだけのキスではない、深い、深い、エロティックなキス。
これが本物というのであれば、美優のファーストキスの相手は、この人だ。
「んっ、は……ぁっん……んん」
「みゆ、……ん、……」
流れ込んできたなつみの味を、美優は全て喉に収めた。
「美優のも、頂戴」
「ん、……」
じゅるっ、たら…………
しどろもどろ返した美優の体液が、なつみの喉に嚥下されてゆく。
美優の口許がよだれと唾液にまみれても、なつみの目は、たぐいない宝石でも眺めている表情を浮かべていた。