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第3章 愛玩

「はぁっ……」


「みゆ、……」



　春の装いは頼りない。乳房が押し上げるリネンは、なつみの唾液と美優自身のとろみ汁に濡らされて、膨らみの中でひときわ強ばるコットンパールの輪郭まで曝す。

「あっ……あああ……」

　なつみの舌先が美優の乳首をいじくり回す。
　指先が、とろとろに疼く割れ目を開く。

　器用にクリトリスをこすられて、美優は太ももの支えをなくした。


「うっ……やぁ……ひっ……ああぁっ」

「支えてるから、……力抜いて。美優」

「あぁぅっ……ぁっあんっあんっ、はぁぁ！……ああぁんっ……」


　美優はなつみのウエストにしがみつく。

　折れそうに華奢であるのが目立たないのは、派手な姫テイストの洋服が、ほぼ膨張色だからだろう。

　だのに快楽にくずおれる女の重みは、遠慮という理性を差し置く。


「ダメぇ……もっ……やっ……はぁっ、あっあっ……」

「何がダメなの？すっごい、いやらしいもの噴き出して、ひくひくしてるよ。美優熱い。……汗、甘いね。ねぇ、指、入れる必要ないでしょ」

「はぁっ……ああっ？！……」



　びくびくびくびくっ…………



　神経という神経の糸が切れたかと思った。

　美優は陰核を執拗に撫でる指先から逃れんと、腰を引く。
　なつみの腕が力を強めた。
　使い物にならなくなった二本の脚を膝に割られて、あられもなく踊り狂う美優には、拷問同然の刺戟を逃れる手だてがない。


「ぁんっあんっ……あぁぁっク、クリちゃん……」

「このコリコリしたとこのこと？」

「あ"ぁぁっ…………あっダメダメぇ……！」

「ふぅん、……ここ、玄関なのに。悲鳴が出るほど良いんだ？ほら、腰振りな。美優のエローい声、お散歩中のお年寄りなんかに聞こえちゃってるかもね？」

「あっぁっ……あんっ！……や……ぅく……クリちゃん壊れるぅぅぅぅううっっ…………」


　変態乳首をくにくに甘噛みされながら、美優はなつみの腕に抱かれて天に昇った。