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食べてしまいたい
第2章 刺激のない日常
ときめきどころか、逃げたい一心。
「ちょっと来い」
あー、顔がもう怒ってますよ。それに釣られるほどあたし馬鹿じゃないんですけど…。
「早く」
「い、や…今、社長に…」
「早く来いって」
うぐぐ…。
結局手首掴まれてお仕置きの罰。
だと思って、資料室に連れ込まれた。
「松川ぁ…」
「はい!!?」
正直、ビビりまくっていた。
そこまで怒った姿を見せたことがなかったから。
「…どうしたんだ」
「寝坊ですっ」
嘘は付けないと思ったあたしは、はっきりと言った。
すると…小さくため息をつかれた。