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食べてしまいたい
第2章 刺激のない日常
本当に何一つ、刺激はない。
頭コツンってされた時、正直舞い上がっちゃったのに。
至って彼は普通で。
仕事を即効で進めていた姿。
苦い思いをまた何度も繰り返す。
「一歩前進しないんですか?」
不安そうな顔をしている彼女はあたしが入ってから一年後にやってきた後輩、三島玲子。可愛い彼女はかなり会社内で、モテる存在だった。
「無理!!玲ちゃんと違ってあたしはモテないんだよー!」
「そんなことないですよ。女の子は皆、可愛いんですから」
そうは言われても…
「あたしの性格がモテるとでも?!」
「そんなことないです!私だったら、先輩みたいになりたいですもんっ!」
それ本音か!?って聞きたいとこだったけど、聞くほどでもなかった。目がきらきらっと輝いていて、直ぐに本心だと思ったからだ。