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食べてしまいたい
第2章 刺激のない日常
そんなこと言ったって彼氏が迎えに来てくれるとかないない。
はぁーと熱のこもった溜め息を吐いた。
その時、プルルルッと携帯がわずかに揺れた。こんな時間に誰…?
「しかも、名前入ってない人っ」
出ないのもなんだから、画面をスライドした。
「アンタ、いつになったら帰ってくるわけ!?」
誰かすぐにわかった。
「はる姐…なんで電話番号知ってるの?」
「昨日、交換したじゃないっ!んも~!!」
…やはり、覚えていません。
「へ、へぇ…」
「で、今何してるの?」
「残業中です…」
「あらっ…まあしょうがない切り捨てて帰るわよ」
ん?
この人何いってるの?
「無理ですっ!!」
「何よ!さっさと降りてきなさいっ」
今したにいるの!?