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食べてしまいたい
第2章 刺激のない日常
「仕事終わってないのに帰ったら、今度はクビきられちゃうの!」
「それくらいは知ってるわ」
「じゃあ、帰って!……いいから」
「あら、そう」
静かにツーツーと鳴り響く。
少し自分を見失いつつあった。はる姐…きっと、怒ってる。
あったら、謝れるかな。
あたし、素直じゃないからなぁ。
「即刻終わらせなきゃ」
またパソコンに向かう。
貰ったココアを飲みながら…。
北原さん、本当に優しいな。
そう思ってしまう。
傷ついた心を少しだけ治してくれた気がした。