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第1章 はる姐

あーれー…ここって何処なんだろ。
よく覚えてないなあ。

「きゃっ!!」

あたしは、何かに躓いておもいっきり転んだ。

「いったぁ…」

「ちょっとアンタ!!大丈夫？」

何処からか聞こえた声。
口調にも驚きつつ、顔を上げた。

「っ……!!」

どこかの女優のような美しさ。
でもこの人、きっとオカマなんだろう。

だって、声が低いし、着物着てるし、仕草がオカマっぽいし…。

「ちょっとこっちきて休みなさいよ!!」


オカマは…強引だ。

なのにあたしはホイホイついていった。