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食べてしまいたい
第4章 おねえの誕生


「へぇ」

素っ気無く返事した。

彼は気づいていないのか、気にしないようにしてるのか

「さあ頑張るわよ~」

なんて言って出て行ってしまった。

はぁ…とため息をもらしながらもあたしもついていった。


「あら、いらっしゃい!」

「おう!はるちゃん!」

あたしは正直、びっくりした。

普通の男性だったことに。
こういうところって、案外入りづらいところなのに。

あたしは酔っ払ってただけだとしても、この賑わい。


「あれ、新米ちゃん?」

「今日は人手が足りなくって!…ナナコよ」


やっぱり“コ”シリーズなんだ。


「はじめまして。ナナコです」

「ちょっ…!」

はる姐に、腕を引っ張られた。

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