この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
食べてしまいたい
第4章 おねえの誕生

「へぇ」
素っ気無く返事した。
彼は気づいていないのか、気にしないようにしてるのか
「さあ頑張るわよ~」
なんて言って出て行ってしまった。
はぁ…とため息をもらしながらもあたしもついていった。
「あら、いらっしゃい!」
「おう!はるちゃん!」
あたしは正直、びっくりした。
普通の男性だったことに。
こういうところって、案外入りづらいところなのに。
あたしは酔っ払ってただけだとしても、この賑わい。
「あれ、新米ちゃん?」
「今日は人手が足りなくって!…ナナコよ」
やっぱり“コ”シリーズなんだ。
「はじめまして。ナナコです」
「ちょっ…!」
はる姐に、腕を引っ張られた。

