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食べてしまいたい
第4章 おねえの誕生


「えっ」

はる姐の言葉に気がついた。

「あー、何でもないよ!」

「今、言ったよね」

「だから、違うってばっ……!!」

もう、自制心というものがなかった。今思えばバカだった。


「今日は帰りたい…」

「わかったわ」

そのまま、下を向いてしまった。
自分の心が未だ、よくわからなかった。

「七菜」

顔をあげると、はる姐の優しい微笑みだった。

「本当はキス以上のことしたいけど…今、キスしてもいい?」

「……いいよ」


そう、言ってしまった。
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