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食べてしまいたい
第6章 嫉妬
「彼氏さんのとこ行けばいいじゃないですか?」
「嫌よ…まず彼氏じゃないし」
「奪われてもいいんですか?」
にっこり笑ってる彼女が怖かった。
奪われるのは嫌に決まってる。
そんなのわかってるけど…。
「北原さん、先輩具合悪いみたいなんですけど!」
「変なこというと思ったら君自身が具合悪いんじゃないか。仕事はいいから帰りなさい」
「えええ…」
玲ちゃん…嘘ついてどうするのよ。
「私的にも、先輩いない方が北原さんとお話できますしね」
「アンタ…性格悪っ…」
「はぁ?!せっかく仮病させたのにぃ!」
「変えればいいんでしょ?帰るもん!」
バックを持ち、コートを持ちスタスタと、会社からでた。