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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第2章 酔芙蓉の簪(かんざし)
「ありがとう、大切にするわ」
「青玉の中でも星が見えるのは特別なものらしい。この星が見えたときに願い事をすると、何でも叶えてくれるとか」
「そうなの?」
「俺も願を掛けてみた」
「承平さんもお願い事をしたのね。じゃあ、私もしようかな」
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