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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第12章 誤解の始まり
 姫君は帝を認めると、深々と頭を下げた。
「叔母上、お久しぶりです」
 帝も親しげな笑みを浮かべ、一礼する。
「父上の具合はどうでした?」
 どこか笑いが込み上げているような表情に、帝も笑った。
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