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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第7章 胸騒ぎの予感
 と、髭切りの臆病さをあざ笑っていたのだが―、その直後、彼は酒に混入した睡眠薬でぐっすりと眠り込み、髭切一味は堂々と賢所から勾玉を奪い去っていったのであった。
―愚かなヤツらよ。
 と、嗤っていたのは髭切の方であったことだけは疑いようもない。
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