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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第8章 天下の大義賊
「―主上?」
 〝シッ〟と、帝は人差し指を口に当てた。
「俺だよ、薫子」
 薫子はホッと安堵の息をつきながらも、信じられないといった面持ちで帝を見た。
「何で承平さんがここにいるの?」
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