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淫らで素直な彼女。
第6章 偶然の悪戯
「あのぉーすみません‥‥」

理奈が恥じらいながら声を掛けた。

ピンクの照明の薄暗さだし、
後ろ姿しか見てないから気付けなかったけど‥‥



振り向いたのは‥‥‥‥

そこに居たのは‥‥‥‥


紛れもない、真山純。

心臓がバクバクして、酸素が急に回らなくなったみたいに、息苦しくなって、胸の奥をグサッと刺された様な痛みがジワジワと湧いてきて、その場に倒れそうになる程、切ない気持ちが襲い、びっくりしたのもあるけど、ポカーンと口が開いてしまう程、
一瞬、カラダが固まった。


「あのぉー良かったら、一緒に飲みませんか?」

理奈のテンションが高く、少し恥じらった声が遠くで聞こえた。


「俺はいいけど、先生は?」


「俺も構わないよ」


「じゃあ、あっちのテーブル席に行きませんか?」


「飲み物持って、そっちに行くよ」


目の前で見ているものは夢?

私のバージンを奪い、突然、私の前から消えてしまった男と‥‥
こんな場所で再会してしまうなんて‥‥‥


真山は、視線を私に向けて微笑を浮かべる。
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