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俺の隣にいればいい
第1章 偶然とはいえ…

反り勃つ陰茎を隠そうともせず 、全裸の男は門倉の目の前で立ち止まった。


「大胆な覗きだな…仲間に入れて欲しくてわざととか?」


いつの間に男のモノは自らの手でしごかれ、クチュクチュと音を立てている。艶かしく口唇を舐める姿は門倉を挑発し誘っているようだ。


「部屋はもう一つ隣だよ、門倉さん…………本当にシテいくかい?歓迎するよ」


「えっ、あっ……すみませんっ!ごめんなさいっ!!」


ニヤリと笑う男は、色気を放って不覚にも見とれてしまった。

慌てて部屋を出て、自分の部屋に入ると一気に力が抜けて崩れていく。

門倉は部屋を間違えて開けてしまい、気付かず入ってしまっていたのだ。

バクバクする心臓を落ち着かせようとするが、薄い壁の向こうから行為が再開したのか、喘ぎ声が響いて聞こえてくる。

忘れないようにと袋に入れて準備しておいた原稿は意味をなさなかったが、それを手に取ると急いで部屋を出て、式部の待つ喫茶店へと猛ダッシュした門倉だった。




「世の中って広いようで狭いんだね。どんなに探しても見つからない時は全く見つからないのに、探していないと直ぐ隣にあるんだから……驚くだろうな、俺もゲイだなんて。そうそうないよね?」


「ねーよ!あんな所だから、ワケありの輩が住み着くんだろーよ。お前もその一人だろ、ヘイ。本当に大丈夫か?」


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