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新妻の涙
第4章 新妻の涙
未希が目を覚ます。頭がボーっとして体がだるい。
「目を覚まされましたか?ずいぶん熟睡していましたね」
「え......」
「患者さんが寝ている間に内診は終わらせていただきました」
「え?寝ている間にですか?」
未希は不審そうな表情をした。
「前の患者さんの診察が長引いて、お待たせして申し訳ありませんでした」
医院長は何事も無かったかのように淡々と話していく。
陰部に違和感を感じたが、医院長の内診を終えたと言う話を聞くと、それ以上に未希は何も言えなかった。
この病院は評判も良いし、医者も看護師も女性だけだしと不審に思いながらも大丈夫だろうと納得した。
「それでは、経膣エコーをして今日はおしまいです」
それからも未希は診察に来るたびに、あの男に何度も犯された。
時には男の知り合いも含め数人に回された日もあった。
そして数週間後......
いつものように旦那の隆司を待合室に待たせ診察室に入る未希。
しばらくすると看護師が隆司のもとにやってきた。
「旦那様、ちょっとよろしいですか」
そう言うと隆司を診察室に連れて行った。
隆司が診察室に入ると、未希が背中を震わせて嗚咽していた。
「え?ど、どうしたんですか?」
医院長は神妙な顔をしている。
すると未希が泣きながら微かに震えるような声で言った。
「赤っちゃん、死んじゃった......」
~ 終 ~