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第13章 大失態

「おい。着いたぞ。起きろ。歩けるか？」

「おいっ。寝るな…。クそっ、触るぞ。後で訴えるなよ。」

目を開けると視界が高い。あぁ…ここは地下みたい。駐車場かしら、車がいっぱいあるわ。赤いのと、黒いのと、黒いのと……。

「しょーがねぇなぁ…。おいっ。鍵何処だ？バック開けるぞ。」

「誰だよ。こんなに飲ませたの…。つうか、お前何をどんだけ飲んだんだよ…。」

「煩い…。黙れ。」

「チッ……。鍵何処だ？財布か？」

「ホルダに入ってるでしょ！もう！少し黙って！」

揺らさないでよ。気持ち悪いんだから…。そこ押さないでよ…。

「よいしょっ…。」

ウげッ…。気持ち悪い…。





「家、勝手に開けるぞ…。訴えるなよ…。」

煩いわね…。訴え無いわよ……。だからお腹を押さえるその手をどけなさい……。

「ほら、おまえん家だ。歩けるか…？」

だめ。そこ押さないで…。

「気持ち…悪……い…。」

「うぉっ！ちょ、ちょっと待て、まだだ、今はよせっ！」

「で…ちゃう……。う゛ぉぇぇぇーっっっッッッ……。」

「うわぁぁあああっ！ちょいまてタンマッ！」

「うぉぇぇェェェェェっっっ……。」

「マジかよ……。」