この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私は犬
第13章 大失態
あの後、おば様に連絡を入れ、事情をシンプルに、かいつまんで、簡潔に、150字以内でお話ししたら、その日のうちに、秘書の春木さんがいらして、例の上着を持っていかれた。

もちろん、お渡しする前に、可能な限り汚れは落とした。

日曜日は元々、おば様と過ごす予定でいて、迎えの車に乗ると、真っ直ぐ銀座のテーラーに連れてこられて。

なぜかおば様と剛ちゃん、2人のお買い物が始まった。

あの背広はこのお店で仕立てた物だったらしく。内側の名前の刺繍から、顧客名簿を割り出して頂き、購入履歴から判明した金額+αの《お仕立て券》なる物を購入し、私の用事は全て済んだはず。

なのに…。どうしてお家に帰れないのかしら?

2人の店員さんに囲まれ、あちこち採寸されながら、ため息が漏れないように口をしっかり閉じて、頭の中で思い切り楽しい歌を歌っている。ちなみにシンディ・ローパー。

「おば様、私3つもあれば十分ですわ。だからあれこれ選ぶのは、もうおよしになって。」

「そう、じゃあこの生地とこの生地、どちらがいい?」

「出来れば無地にしてください。」
/637ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ