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私は犬
第13章 大失態
「あら。駄目よ。無地なんて、お葬式じゃないんだから。」
「色は黒以外でお願いしますわ。」
「真子さん!あなた毎回毎回、黒が嫌ってどうしてなのよっ!我が儘も大概にっ……」
「あら、いいのよ。誰にだって苦手な色はあるもの。ね?真子ちゃん?」
黒が嫌いなのではなくて、あれは素敵な大人の女性のための色だと思うから。私には似合わないと思うの。
「ねぇ、何色がいいの?」
「濃いグレーとか、少し濃いグレーとか、ほんの少し濃いグ…」
「なにそれっ!全部グレーじゃないっ!!!!」
あ。剛ちゃん、地が出てる…。変なの。
こうして3つの布が選ばれ、グレーはそのうちの1つにしか採用されず。「余った布でパンツもお仕立て出来ます」とか「シャツもお仕立てされた方が」とか。店員さんのご尽力を伴いながら、3着の予定はいつの間にか3セットになった。
そして…。「靴が必要ね!」とのおば様の見事な機転により、馴染みの靴屋さんに引っ立てられて、やっぱり靴を3足注文した。ローヒールをとの私の意見はことごとく忘れられ、5〜6センチのヒールのお靴ばかりとなった。
店内に飾られた可愛らしい靴達を眺めながら、1度でいいから履いてみたいと思う。巨大女は足まで大きいの。日本の市販品にはサイズが無い…。
「色は黒以外でお願いしますわ。」
「真子さん!あなた毎回毎回、黒が嫌ってどうしてなのよっ!我が儘も大概にっ……」
「あら、いいのよ。誰にだって苦手な色はあるもの。ね?真子ちゃん?」
黒が嫌いなのではなくて、あれは素敵な大人の女性のための色だと思うから。私には似合わないと思うの。
「ねぇ、何色がいいの?」
「濃いグレーとか、少し濃いグレーとか、ほんの少し濃いグ…」
「なにそれっ!全部グレーじゃないっ!!!!」
あ。剛ちゃん、地が出てる…。変なの。
こうして3つの布が選ばれ、グレーはそのうちの1つにしか採用されず。「余った布でパンツもお仕立て出来ます」とか「シャツもお仕立てされた方が」とか。店員さんのご尽力を伴いながら、3着の予定はいつの間にか3セットになった。
そして…。「靴が必要ね!」とのおば様の見事な機転により、馴染みの靴屋さんに引っ立てられて、やっぱり靴を3足注文した。ローヒールをとの私の意見はことごとく忘れられ、5〜6センチのヒールのお靴ばかりとなった。
店内に飾られた可愛らしい靴達を眺めながら、1度でいいから履いてみたいと思う。巨大女は足まで大きいの。日本の市販品にはサイズが無い…。