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私は犬
第13章 大失態
「仮縫いにはわたしが付き添いますから、大丈夫ですわ。奥さま。」
「あら、そう?じゃあお願いね。良かったわね、真子ちゃん。」
「はい。いつもありがとうございます…。」
3人で食事をしながら、そんなやり取りを交わし、自宅に着いた頃には20時を少し過ぎていた。
買い物に掛かった時間を指折り数えてみて…。はぁぁぁ〜っと盛大なため息が漏れた。
今日は、何もしていないのに、とても疲れた気がするのはどうしてかしら?
月曜日。
おば様に「こちらもお渡ししてちょうだいね。」と渡された菓子折りを携えて、7時少し過ぎに第1営業部へ向かうと、主任は既に席に着いて仕事を始めていた。
ああ。どうしましょう…。心の準備をする時間が……。
いつものおまじないをして、ゆっくり息を吐き出してから、主任のところへ向かった。幸いにも他に人の姿は無い。
「おはようございます。金曜日はご迷惑をお掛け致しまして、誠に申し訳ございませんでした。」
と一気に告げる
「おはよう。気にしないでいいから。」
と、音羽主任は、こちらを一瞥すると手元に目線を戻した。思い切り素っ気なく告げられた気がする。
「こちらお納め下さい。汚した背広のお詫びと、介抱頂いたお礼です。」
「…………。」
「あら、そう?じゃあお願いね。良かったわね、真子ちゃん。」
「はい。いつもありがとうございます…。」
3人で食事をしながら、そんなやり取りを交わし、自宅に着いた頃には20時を少し過ぎていた。
買い物に掛かった時間を指折り数えてみて…。はぁぁぁ〜っと盛大なため息が漏れた。
今日は、何もしていないのに、とても疲れた気がするのはどうしてかしら?
月曜日。
おば様に「こちらもお渡ししてちょうだいね。」と渡された菓子折りを携えて、7時少し過ぎに第1営業部へ向かうと、主任は既に席に着いて仕事を始めていた。
ああ。どうしましょう…。心の準備をする時間が……。
いつものおまじないをして、ゆっくり息を吐き出してから、主任のところへ向かった。幸いにも他に人の姿は無い。
「おはようございます。金曜日はご迷惑をお掛け致しまして、誠に申し訳ございませんでした。」
と一気に告げる
「おはよう。気にしないでいいから。」
と、音羽主任は、こちらを一瞥すると手元に目線を戻した。思い切り素っ気なく告げられた気がする。
「こちらお納め下さい。汚した背広のお詫びと、介抱頂いたお礼です。」
「…………。」