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私は犬
第18章 残り49回です*

朝から、不意な来客を受けて時間をとられ、いつもよりかなり遅れて出向いた第1営業部は、なんかこう…少し様子が違っていた。
「おはようございます。遅くなりまして…。」
と告げるのに、「あ、おはよう。」と、私の存在なんてどうでもいい、今それどころではない。とでも言わんばかりの口調で返事が返ってくる。
どうしたの?何かあったの?オフィスをぐるりと見渡すと、音羽さんの席にその姿は無かった。
今日の仕事を確認しようと、鮎川さんの机に向かう。
「おはようございます。今日は…。」何をと、言おうとする言葉を遮るように
「あ、ごめん、今、手が離せないの。とりあえず、コレお願い。」
と、普段と同じような翻訳を必要とするらしい資料たちを手渡された。どうしたというのだろう…。何があったの?
「まったく、こんな非常事態に主任まで急な出張だなんてっ。今日の今日に言われても、間に合うわけないじゃないっ!」
鮎川さんは、ブツブツとそう愚痴りながらも何故か嬉しそう。
「あ、待って。山口さん、主任の手配は私がやるからっ!それ貸して。」
山口さんの手から何かを奪い取るかのように、取り上げて…。こりゃ参ったね…。という感じで山口さんは首をすくめて
あ。野口さんの慌てる声まで。
「今日、主任が回る筈だった取引先の、あの資料どこっ。早く出してっ!」
これじゃ映画でみた戦場シーンと変わらないわ。と、思いつつ、首をすくめながら自分の席に戻った。
「おはようございます。遅くなりまして…。」
と告げるのに、「あ、おはよう。」と、私の存在なんてどうでもいい、今それどころではない。とでも言わんばかりの口調で返事が返ってくる。
どうしたの?何かあったの?オフィスをぐるりと見渡すと、音羽さんの席にその姿は無かった。
今日の仕事を確認しようと、鮎川さんの机に向かう。
「おはようございます。今日は…。」何をと、言おうとする言葉を遮るように
「あ、ごめん、今、手が離せないの。とりあえず、コレお願い。」
と、普段と同じような翻訳を必要とするらしい資料たちを手渡された。どうしたというのだろう…。何があったの?
「まったく、こんな非常事態に主任まで急な出張だなんてっ。今日の今日に言われても、間に合うわけないじゃないっ!」
鮎川さんは、ブツブツとそう愚痴りながらも何故か嬉しそう。
「あ、待って。山口さん、主任の手配は私がやるからっ!それ貸して。」
山口さんの手から何かを奪い取るかのように、取り上げて…。こりゃ参ったね…。という感じで山口さんは首をすくめて
あ。野口さんの慌てる声まで。
「今日、主任が回る筈だった取引先の、あの資料どこっ。早く出してっ!」
これじゃ映画でみた戦場シーンと変わらないわ。と、思いつつ、首をすくめながら自分の席に戻った。

