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私は犬
第25章 罪には罰を*
何がそんなに悔しいのだろう…。考えてもちっとも分からないまま、剛ちゃんの手で朝の支度が整えられた。
『たまには綺麗な色も着なさいっ。』
と、言って用意してくれたお洋服は、後ろボタンのラウンドネックで、ぺプラム風にウエストで切り替えの入ったベージュ系のトップスと、白のスカートだった。このくらいなら、着ていても気恥ずかしくもなければ、居心地も悪くない。
眼鏡は…。この眼鏡外せば綺麗になれるの?ちょっと悩んで、やっぱりもう少しだけ掛けていようと決めた。
「今日もお姫様みたいに可愛いわ。頑張ってお仕事してらっしゃい。」
剛ちゃんはそう言って送り出してくれた。可愛いって、くすぐったい言葉だと思う。そう言われると、ちょっとだけ甘やかされている気がしてきちゃう。
「おはようございます。」
と挨拶を済ませて席につく。座りながら目で色々と確認する。机が無断で開けられた痕跡は無い。金曜日に引き出しの横に挟んだ糸がそのまま残されている。椅子や机は、週末に管理会社の方に特別にクリーニングを行うようお願いしてある。だからきっと大丈夫。
もう2度と、あんな事は起こらないし、起こったとしても私は負けない。
『たまには綺麗な色も着なさいっ。』
と、言って用意してくれたお洋服は、後ろボタンのラウンドネックで、ぺプラム風にウエストで切り替えの入ったベージュ系のトップスと、白のスカートだった。このくらいなら、着ていても気恥ずかしくもなければ、居心地も悪くない。
眼鏡は…。この眼鏡外せば綺麗になれるの?ちょっと悩んで、やっぱりもう少しだけ掛けていようと決めた。
「今日もお姫様みたいに可愛いわ。頑張ってお仕事してらっしゃい。」
剛ちゃんはそう言って送り出してくれた。可愛いって、くすぐったい言葉だと思う。そう言われると、ちょっとだけ甘やかされている気がしてきちゃう。
「おはようございます。」
と挨拶を済ませて席につく。座りながら目で色々と確認する。机が無断で開けられた痕跡は無い。金曜日に引き出しの横に挟んだ糸がそのまま残されている。椅子や机は、週末に管理会社の方に特別にクリーニングを行うようお願いしてある。だからきっと大丈夫。
もう2度と、あんな事は起こらないし、起こったとしても私は負けない。