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私は犬
第29章 諦めろ*
帰宅して、入浴しながらボイスレコーダーを聞いた。今日の会議をおさらいするものの、やっぱり分からない…。これは、議事録を調べる必要がある。そう判断して、頭の中のやるべき事リストの最重要課題に付け加えた。
今日は、キャラメルたくさん食べたから、夜のご飯は抜いておこう…。サプリだけお腹に流しこんで、後は、温かいお茶でも飲んで誤魔化すしかない…。夜だからカフェイン無いやつ。カモミールとか、ローズヒップとか、そういうの。
十薬なんかの和漢のお茶も捨てがたいけれど、不味いんだもん…。
そろそろベッドに潜ろうと思っていたら、リビングの扉が開いた。
「ただいま。」
「おかえりなさい。私、もう寝るの。お休みなさい。」
そう言って、横をすり抜けようとしたら、腕を掴まれた。
「これ、なーんだ?」
有史さんがそう言って目の前に差し出したのは…。私のアーモンドキャラメルっっっ!
お前がっ、お前が犯人だったのかっ!と、首をギッチギチに締めてやりたい衝動を、あてにならない理性で必死に抑えた。
「……キャラメル。」
「欲しいだろ?」
欲しいに決まってる。決まってるけど、今日はもうダメ。
「……ほしくない。」
今日は、キャラメルたくさん食べたから、夜のご飯は抜いておこう…。サプリだけお腹に流しこんで、後は、温かいお茶でも飲んで誤魔化すしかない…。夜だからカフェイン無いやつ。カモミールとか、ローズヒップとか、そういうの。
十薬なんかの和漢のお茶も捨てがたいけれど、不味いんだもん…。
そろそろベッドに潜ろうと思っていたら、リビングの扉が開いた。
「ただいま。」
「おかえりなさい。私、もう寝るの。お休みなさい。」
そう言って、横をすり抜けようとしたら、腕を掴まれた。
「これ、なーんだ?」
有史さんがそう言って目の前に差し出したのは…。私のアーモンドキャラメルっっっ!
お前がっ、お前が犯人だったのかっ!と、首をギッチギチに締めてやりたい衝動を、あてにならない理性で必死に抑えた。
「……キャラメル。」
「欲しいだろ?」
欲しいに決まってる。決まってるけど、今日はもうダメ。
「……ほしくない。」