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私は犬
第8章 お仕事です③
「九宝さん、おはよう。今日の髪型可愛いね。」
そう声がして顔を向けると、神戸君が立っていて、「おはようございます。」と手短に返事を返した。ちょっと考えて「ありがとうございます。」と付け加えてみた。
何だろう。すごく嫌な感じがするわ。さっと視線を巡らせると、渡辺さんがこちらを見ていた。何だろう。とても嫌な感じがする。
気にしてもしょうがないので、さっさと与えられた作業にもどった。
お昼休憩の少し前、携帯が振動してメールの着信を知らせる。
開いて見ると、おば様からで、お昼は屋上庭園で。とフランス語で書いてある。あら。素敵なお昼のお誘いね。たまにはお外もいいかも知れないわ。
この会社は自社ビルで、このフロアの下には、他のグループ企業群が入っている。屋上庭園は誰でも利用できるのだけれど、
それとは別の秘密の場所があるのよと、おば様にセキュリティカードを頂いていた。
一端、1階に行かなければいけないけれど、専用エレベーターはカードと暗証番号が無ければ開かない扉の向こうにあって、このカードを入れないと動かない。
その扉も、この会社の社員は立ち入らないような場所にあるため、人目につく心配も無いと教わった。
そう声がして顔を向けると、神戸君が立っていて、「おはようございます。」と手短に返事を返した。ちょっと考えて「ありがとうございます。」と付け加えてみた。
何だろう。すごく嫌な感じがするわ。さっと視線を巡らせると、渡辺さんがこちらを見ていた。何だろう。とても嫌な感じがする。
気にしてもしょうがないので、さっさと与えられた作業にもどった。
お昼休憩の少し前、携帯が振動してメールの着信を知らせる。
開いて見ると、おば様からで、お昼は屋上庭園で。とフランス語で書いてある。あら。素敵なお昼のお誘いね。たまにはお外もいいかも知れないわ。
この会社は自社ビルで、このフロアの下には、他のグループ企業群が入っている。屋上庭園は誰でも利用できるのだけれど、
それとは別の秘密の場所があるのよと、おば様にセキュリティカードを頂いていた。
一端、1階に行かなければいけないけれど、専用エレベーターはカードと暗証番号が無ければ開かない扉の向こうにあって、このカードを入れないと動かない。
その扉も、この会社の社員は立ち入らないような場所にあるため、人目につく心配も無いと教わった。