この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私は犬
第9章 お仕事です④
「いつものソイラテ、グランデで宜しいですか?」

と確認すると、小さく頷いた。けれど口から返事を聞くまでは了承した訳ではないと、今までのやり取りから学習している。

「ソイラテ、グランデでよろしいでしょうか?」

確認のため、もう一度尋ねると

「いいって言ってんでしょっ!さっさと行けっ!」と怒鳴られた。

席に戻り、ロッカーの鍵を取り出して更衣室に急ぎ、コートを羽織ってスタバへと急ぐ。だってスタバ迄ははちょっと距離があるんだもの。

それに、「制服で表を歩くなんて、常識知らなすぎ。どんな育ちをしたのか親の顔が見てみたい。」と、また言われたくなんかないし。

始業開始に間に合わせないと、後で更衣室で捕まって、また怒鳴られてしまう。



何とか時間に間に合わせ、頼まれた品をそっと渡すと

「いつもありがとう。こんな事しなくてもいいのに。」

と、この時だけ唯一優しくなる……。

仕方ないので「いいえ。お気になさらずお召し上がりください。」と。

いつものように答えて席に戻った。

はぁ…。朝から疲れる。何で通勤途中に立ち寄って、自分で買って来ないのだろう。と毎回思う。
/637ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ