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私は犬
第33章 さよなら
有史さんは柔らかそうな黒い革の幅広の首輪を取り出して私の首に着けた。ナッパ素材の、くったりした革が首の肌に吸い付くみたいにまとわりつく。

私…犬じゃない。首輪なんか着けないで。そう言いたいのに、頭が痺れて、舌が言葉を紡げない…。

「はぁ〜っ。お前、スげえ似合う…………大事に飼ってやる…。」

有史さんは、甘い声でそう囁いて、私の顎下を何度も優しくくすぐり続けた。優しい指先は、そのままそっとおマンコに伸ばされ、ぬるぬるの裂け目をそーっとなぞる。

「よだれ垂らした淫乱マンコ…今、イかせてやるからな…。」

「…淫乱なんて…言わないで…。」

私は淫乱じゃない。飼われたくもないし、そんな女に、なりたくなんかない…。

「なぁ…。縄に舐められただけで、腰振ってマンコどろどろに濡らす女、淫乱じゃないなら何なんだよ…?尻の下のシーツ見て見ろよ…。」

そんなの知らない…。見たくない。なのに、有史さんは私をベッドに転がして、大きな手で後頭部を掴むと、ベッドの染みに顔を押し付けた。

「これ、全部お前が垂らした汁だ…。エロい匂いしてんだろ?ほら、ちゃんと嗅げよ。」

こんな恥ずかしいもの、見たくも触れたくもないのに。匂いなんか嗅げるわけない…。
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